柑橘類で日焼けするというのは嘘?ソラレンと光毒性について

オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類を食べると日焼けしやすくなると聞いたことがありませんか?

とはいえ、
「柑橘類好きだし食べたいなぁ…」
「朝は美容のためにスムージーに入れてたけどダメなの?」
「嘘だと言ってくれ!」

と思う方もいるかもしれません。

そこでこの記事では美容に関する観点から、柑橘類に含まれるソラレンの光毒性とその解決策についてお伝えします。

知っているのと知らないのとでは今後のお肌に差が出てしまうかもしれませんよ。

 


ソラレンとは?光毒性ってなに?

ソラレンとは、柑橘類や一部の野菜に含まれる物質の名前です。

摂取すると2時間ほどで皮膚の表面に届き、その状態で日光を浴びると、ソラレンが反応し、紫外線の感受性を高めてしまいます。

その結果、皮膚は強いダメージを受けるのです。

そのダメージは、皮膚のかゆみ、赤み、そしてシミとなって現れます。

そしてこの日光に反応して肌にダメージを与える現象は「光毒性」と呼ばれています。

光毒性はシミの原因に

私たち女性の憧れである「透明感あふれる肌」。その大敵となるのがシミですよね。

光毒性が表皮や真皮で与えるダメージは、そんなシミの原因になってしまいます。

紫外線を浴びるだけでもシミの原因になるのに、光毒性によって更にダメージを受けることにより、もっとシミができやすくなってしまうというのです。

 

ソラレン=ビタミンCじゃない!大きな誤解

「ソラレンが柑橘類に多く含まれている」と聞くと、
「じゃあビタミンCが多く含まれている食べ物が悪いんだ!」と思いがちです。

私も、柑橘類と聞くと、ビタミンCを連想します。でも、それは大きな誤解。
ビタミンCを摂取してシミができやすくなる、ということはありません。

柑橘類に含まれるソラレンの光毒性によって肌がダメージを受けるのであって、
ビタミンCにはむしろシミを防ぎ、薄くする「抗酸化作用」という効力があり、
美肌作りのためには積極的に摂取したい栄養素です。

 


ソラレンを多く含む食べ物/少ない食べ物

ソラレンは柑橘類に多く含まれるということは前述しましたが、それだけではなく一部の野菜にも含まれるのでご紹介します。

「え?これも?」と思う果物や野菜もあるかもしれませんが、よく把握しておけば食べた後に肌を紫外線にさらすことを避けられますよ。

ソラレンを多く含む食べ物

柑橘類
・レモン
・みかん
・オレンジ
・グレープフルーツ
その他の果物
・キウイ
・アセロラ
・イチジク
野菜
・きゅうり
・セロリ
・春菊
・ブロッコリーの茎
香味野菜
・しそ
・三つ葉
・パセリ
・パクチー
・コリアンダー

ソラレンが少ない食べ物

果物
・いちご
・りんご
・バナナ
・もも
・スイカ
・ブドウ
野菜
・レタス
・キャベツ
・小松菜
・トマト
・かぼちゃ
・大根
・かぶ

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意外なものにも注意が必要

柑橘類や一部の野菜に多く含まれるソラレンですが、実は食べ物以外にも注意してほしいものがあります。

青汁/スムージー

朝時間がない方や、朝から食事をとる気になれない方で、青汁で栄養補給・・・なんて方もいらっしゃいますよね。

でも実は青汁にもソラレンが含まれています。青汁を飲んですぐ日光に当たることは避けることが大切です。
日中でかけて日光に当たる日は、朝青汁を飲むことはやめておきましょう。

きゅうりパック

ひと昔前にブームになったきゅうりパック。きゅうりはソラレンを多く含む食べ物です。なので、きゅうりを顔に貼る=ソラレンを顔に塗っているのと同じです。

確かにきゅうりは、95%が水分と言われているほどなので保湿効果は抜群です。また鎮静効果があるので、日焼けをした後にきゅうりパックをすると火照った肌の熱を吸収してくれます。

しかしきゅうりパックをした直後に日光に当たると逆に日焼けを促進してしまうのでおすすめできません。

エッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルも、使用の際には気を付けたいものの一つです。

柑橘系のエッセンスが入ったエッセンシャルオイルを塗って日光をあびると、オイルに含まれているソラレンの影響で日焼けが加速し、シミの原因となります。

お出かけ前に柑橘系のエッセンシャルオイルを塗るのは絶対に避けましょう。

 

これで解決!食べるなら時間が重要

朝や昼は避けよう

「柑橘類が大好きなのに、光毒性があるならもう食べられない!」と思った方。
大丈夫ですよ。

朝食には必ずフルーツを食べたい、という方はいちごやバナナ、リンゴなどにしましょう。

朝はキウイの入ったスムージーを飲んでいる、という方はキウイを抜いてバナナと小松菜のスムージーにするなど、ソラレンを多く含む食べ物を朝や日中出かける前に摂取するのは控えましょう。

柑橘類が悪いのではなく、あくまでもソラレンの光毒性が肌への悪影響をもたらす、ということなので、ビタミンCを多く含む柑橘類はもちろん夕方以降なら食べてもいいのです。

柑橘類が大好きな方は、ぜひ夕食のデザートにしてみてはいかがでしょうか。

 

結論

・柑橘類等に含まれるソラレンを摂取して2時間経ってから日光に当たると、日焼けしやすくなる
・柑橘類にはビタミンCなど美肌のために積極的に摂りたい成分もあるため、夕方以降に摂取すると良い

 

今回はソラレンとその光毒性、またソラレンを含む食べ物などについてお伝えしました。

ソラレンという名前を聞いたことがなかった方、「光毒性なんて嘘だ」と思っていた方、
ソラレンとその光毒性は嘘ではなく、お肌に悪影響を与えるということをおわかりいただけましたでしょうか。

でも食べること自体が悪影響なのではなく、食べる時間帯に注意が必要なのです。それだけ知っておけば、柑橘類やその他ソラレンを含む食べ物を食べるのにビクビクしなくて済みますよね。

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ABOUTこの記事をかいた人

重度のアトピーの克服をきっかけに美容への興味・関心が強く、日々「体にいいもの」「美容にいいもの」を追い求め続けている。性格はまったり。怒ったことがない。趣味はサウナ。