人工甘味料の副作用とは!?体に悪いし太るって本当?

お店に並んでいる「カロリーゼロ」や「カロリーオフ」などの食べ物や飲み物を手に取ったことがありますか?

「カロリーゼロ」ってなんか嬉しい言葉ですよね。

以前、私は「カロリーゼロ」や「カロリーオフ」の商品に飛びついていました。
「食べるなら(飲むなら)カロリーゼロだと太らないし!!」と(笑)

しかし、「カロリーゼロ」なのに”甘い”と感じることに疑問を感じませんか?
しっかり甘さを感じるのに、カロリーがゼロって正直不思議ですよね。

この甘みの元が「人工甘味料」なのです。

今回は、人工甘味料についてまとめてみました。
ぜひ参考にしてくださいね。


人工甘味料とは

「そもそも人工甘味料って何?」と思った方もいるでしょう。

人工甘味料とは、文字の通り「人工的に作られた甘味料」のことです。
人工甘味料は自然界に存在しておらず、化学的に人の手によって作り出されます。

人工甘味料に対して、天然甘味料があります。
天然甘味料とは、サトウキビやはちみつから作られる甘味料です。
白砂糖などが天然甘味料の代表です。

私たちが気をつけなければいけないのがこの人工甘味料です。

 

人工甘味料の種類と特徴

代表的な人工甘味料を3つご紹介します。

アスパルテーム

(砂糖の200倍の甘さ)

苦味が少なく、砂糖に似た甘味を持つのが特徴です。後味がスッキリしているので、コーヒーなどの苦みを隠す効果で使用されることがあります。
さらに、アミノ酸で構成されているため、歯垢が作られにくく虫歯になりにくい甘味料です。

ちなみに日本では、味の素が特許を持つパルスイートが有名です。

アセスルファムカリウム

(砂糖の200倍の甘さ)

甘みを早く感じ、後味のない甘味を持つのが特徴です。酢酸を原料してして作られています。他の甘味料と併用されることが多く、アスパルテームと一緒に使用されることで砂糖に近い甘みになります。

スクラロース

(砂糖の600倍の甘さ)

苦みや渋みがなく砂糖に近いまろやかな甘みを持つのが特徴です。甘さを感じるまで遅く、後味もしっかりしています。

 

これらに共通する特徴は、砂糖の数百倍の甘みを持つにもかかわらず、ほぼ低カロリーやゼロカロリーなところです。

食品としては、

・ガム
・飴
・ヨーグルト
・アイスクリーム
・ダイエット炭酸飲料
・ダイエットお菓子
・プロテインバー
などに使われていることが多いです。

商品裏の成分表示でこれらの人工甘味料が含まれていることを見たことがあるのではないでしょうか。

しかしここまでだと、カロリー面ではメリットしかないですよね。

実際、人工甘味料の副作用や体への影響があるのか気になりますよね。
危険性がないならば積極的に摂っていきたいところですが、残念ながら人工甘味料にはデメリットもあるのです。

 


人工甘味料に副作用はあるの?人体に及ぼす影響とは

人工甘味料には、上記のもの以外に様々な種類があります。
一概に人工甘味料には害があるというわけではなく、それぞれの成分ごとに特徴などを理解して正しく使用しなければなりません。

一般的に考えられる副作用として、以下のようなものが挙げられます。

・味覚障害が起こる

甘味が体内に入ってくると、脳から幸せホルモンと呼ばれるドーパミンやセロトニンが分泌されます。快楽中枢に影響し、強い甘さに慣れてしまい味覚がどんどん鈍ってきます。
一般的なゼリーやジュースなどでは甘さが物足りず、強い甘みを求めてしまいます。

・インスリンの働きが悪くなる

人工甘味料は体内で吸収されずそのまま体外に排出されます、血糖値の上昇には影響されません。しかし、継続的に摂取しているとインスリンの働きが狂ってしまい、本当の糖質が体内に入ってきた時に、インスリンの働きが過剰になってしまうことがあります。

・満腹中枢が鈍くなる

満腹ホルモンのレプチンに働きかけます。
(レプチンは、満腹と感じて「もう食べなくてもいいよ」と指令を出すホルモンです。別名痩せホルモンとも呼ばれます。)しかし、レプチンが活発になると、逆に脳の指令を受け取る容量がオーバーしてしまい、満腹中枢が麻痺してしまいます。そうすると満腹感を感じるにくくなるので、食べ過ぎに繋がります。

・腸内環境が悪化する

人工甘味料は体内で吸収されず、排出されます。同時に小腸の壁を傷つけてしまい、腸内の環境が悪くなり、善玉菌も減らしてしまいます。

・栄養の吸収が落ちる

体内は弱アルカリ性(ph7.4)に保たれていますが、人工甘味料を摂りすぎると、体内のphがアルカリ性に傾きます。悪玉菌はアルカリ性が好環境で、腸内環境が悪くなり、栄養素の吸収も悪くなってしまいます。

悪化すると…

さらに、このような状態が悪化すると様々な病気へと発展してしまう可能性があります。

人工甘味料は血糖値の急上昇、糖代謝機能に影響を与えるため、インスリン異常を起こし、糖尿病メタボリックシンドロームを引き起こしやすくなります。

血糖値スパイク(血糖値の急上昇と急降下)は、アルツハイマー偏頭痛などのリスクを上げます。

さらに、血液をドロドロにし、血管を詰まらせて心臓病脳梗塞を引き起こしてしまう可能性もあります。

また、腸内環境も悪化させてしまうため、下痢腹痛を引き起こしてしまうことも考えられます。

 

カロリーゼロでも太る!?

ダイエットしている人は分かると思いますが、痩せるか太るかは摂取カロリーと消費カロリーの収支で決まってきます。

カロリーゼロの人工甘味料で摂取カロリーを抑えれば痩せそうですが、結論からいうと、人工甘味料の取りすぎは太ります。

とはいえ、人工甘味料を摂ると直接的に太るわけではありません。太りやすくなります。

上記の副作用と合わせてお伝えしますね。

人は糖質を摂ると、上がった血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げるとともに、エネルギーとして使われなかった糖を脂肪として取り込みます。

しかし、人工甘味料は糖質として体内で感知されず、吸収されません。
食物繊維のような感じで体が感知するので、体に蓄積されることなく、基本的にほとんど体外に排出される仕組みです。

ダイエットに最適では…?と思われるかと思いますが、人工甘味料を継続的に摂取すると、インスリンの働きが狂ってしまい、本物の糖質(甘み)が体内に入ってきた時に過剰に分泌してしまうようになりますそのぶん糖が脂肪として蓄えられる量も多くなり、肥満を招いてしまうのです。

また、甘味は脳が快楽を感じやすいため、ストレスが体にかかるとより脳が快楽を求め、甘いものを欲します。

砂糖に比べて数百倍の甘さの人工甘味料に慣れてしまうと、一般的なお菓子やジュースの甘さが物足りなく感じ、より甘いものを欲してしまうことが考えられます。

この中毒性によってニセの食欲がわき、ダイエットもさらに我慢が必要なものとなり、悪循環につながってしまうのです。

 

人工甘味料の危険性

ちなみに人工甘味料は危険性が高いと思いますか?
この答えで大半の人が危険性が高いと答えると思います。私も、人工で作られているので危険性が高いと思っていました。

しかし、現在の人工甘味料はEFSA(欧州食品安全機関)、WHO(世界保健機構)、FAO(国連食糧農業機関)、厚生労働省などから販売許可を得ているものが多く、安全性の高い人工甘味料もあるそうです。

しかし、なぜ、このような機関の安全が認められているにも関わらず、危険性が高いと思わてしまうのでしょうか。

それは、人工甘味料の構造や原料に答えがあります。

上記に挙げた代表的な人工甘味料の場合、

・アスパルテーム

アミノ酸由来でアスパラギン酸とフェニルアラニンが結合したものです。

フェニルアラニンを体の中で代謝させることができない「フェニルケトン尿症」という病気があるため、フェニルケトン尿症を患っている方の摂取は禁止です。

味の素(パルスイート)が特許をとっているほどですが、アスパルテームの歴史が長いゆえにフェニルアラニンによって脳腫瘍などの関連性を疑う声、メチルアルコールによって失明したという声もあるので危険だと思われてしまっています。

・アセスルファムカリウム

酢酸を原料として作られます。

WHO(世界保健機構)での安全評価はクリアですが、厚生労働省が発表しているラットの実験結果で、大量に摂取した場合に死亡例が認められている(妊娠しているラットに摂取させたら子供にも影響が出ることも研究結果でわかった)ため、危険だと思われています。

容量を守って摂取した場合には、異常や毒性は認められなかったという結果もあるため、過剰摂取には注意が必要です。

・スクラロース

砂糖から開発された甘味料です。
各国の様々な機関が安全な食品添加物として許可しています。

安全が認知されているのに、危険と言われる理由は、スクラロースの化学式が「有機塩素化合物」に分類されており、農薬やダイオキシンと同じ部類ということから危険性が高いと思われているようです。

 

最後に

いかがでしたか。

人工甘味料はカロリーが抑えられ、一見ダイエットに向いていると思われがちですが、ニセの食欲自体は払拭できず、食べ過ぎに繋がったり、甘いものに依存してしまい、痩せるためにはより我慢の必要なダイエットを行わなければならないようにしてしまうことも考えられます。

食品や飲料を買う時に、今一度裏の成分表示をチェックしてみてください。
今回、挙げた人工甘味料の名前が記載されていると思います。

ぜひ記事を参考に、人工甘味料について考え直してみてくださいね。


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ABOUTこの記事をかいた人

重度のアトピーの克服をきっかけに美容への興味・関心が強く、日々「体にいいもの」「美容にいいもの」を追い求め続けている。性格はまったり。怒ったことがない。趣味はサウナ。