どど皆さん、最近どのくらい汗をかいていますか?
ちなみに私は子供の頃から汗をあまりかきません。
激しい運動をしたり、猛暑の中で「あ、暑い…」とはなるのですが、汗をぐっしょりかくという経験がありません。
友人からは、「汗全然かかないよね。メイクもあんまり崩れないし羨ましい。」と言われていたので、自分でも汗をあまりかかない事をメリットに感じていました。
「そういえば私も汗ってあまりかかないな。」と心当たりのある方も結構多いのではないでしょうか??
ですが、この汗をかかない体質。
実はあまりいい事ではないのです。
それどころか、発汗しにくい体質は体のあらゆる生理機能も弱めてしまうのです。
目次
発汗を妨げる生活習慣とは?
人間が暑い中で汗をかくのは、体の熱を外に逃がすことで体温を上昇させすぎないためです。しかし、最近では現代人ならではの生活習慣により、正常に汗をかく事が出来ない人が増えているのだそうです。
発汗を妨げる生活習慣は以下があげられます。
冷暖房ガンガンの部屋に長時間いる
確かに、今ではどのビルに入ってもしっかりと空調が整備されていますよね。
ですので現代人は、昔に比べると体温を自ら調整する事が苦手になっていると言われているのです。
それに加え、例えば外回りのあるお仕事だったりすると、冷暖房ガンガンのビルと外を行ったり来たりするので余計に体温調節はしにくい環境になっていると思います。
冷たいものを沢山摂る
忙しい現代社会では、なかなかゆっくり調理して食事をする事が難しい方もいらっしゃると思います。
そういえば私も帰宅してからは、仕事の疲れでクタクタで、日々の生活に追われ買ったお弁当をそのまま食べたりしています。
飲み物だって、冷蔵庫の冷たいお茶を朝からのんで、日中は自動販売機で冷たいお茶を買ってしまいます。
このように、私達は意外と冷たいものを口にする機会が多いのですね。
運動不足
通勤は電車や自家用車が主流となっており、パソコンに向き合う職種が多くなっています。
普通に生活していたら、運動をする時間ってあまりないですよね。
ジムなど運動時間を意識して作るにも、時間に余裕がないと難しいですよね。
私も時間はあまりない方なので、自宅から一駅手前の駅で降りて歩くくらいしか出来ていません。
シャワーのみの入浴
現代人は時短を好みますから、お風呂もシャワーのみの方沢山いらっしゃいますよね。
疲れて帰ってきて、一刻も早く布団にダイブしたい気持ち、私もすごく分かります。お風呂をためる時間、浸かる時間ですら惜しいなんて、現代人は本当に忙しいです。
私はお休みの前日など、比較的時間と心に余裕がある時だけでもお風呂に浸かるようにしています。毎日でなくても週に2.3回お湯に浸かれるといいですね。
これらの発汗を妨げる生活習慣が原因で、汗腺の機能が低下してしまい汗をかけない体質になってしまいます。
ですので、今あげた生活習慣に思い当たる方は要注意です。
汗をかけないとどうなる?
上記でもあったように、本来人間は体温が上がりすぎるのを防ぐために汗をかきます。これは体に備わっている体温調節機能です。
つまり汗をかかないという事は、この体温調節が自力で出来なくなるという事です。
外気の寒暖差に適応する事が難しいために、自律神経も乱れますので体調不良を感じる事か多くなります。
なんとなく体がだるいなという症状、心当たりありませんか?
また、汗をかきにくい体質の人は冷え性である傾向があります。
上記のような生活習慣により体が冷え、血行が悪くなると汗をかきにくくなります。すると水分が体外に排出されなくなるので、体内には余分な水分が溜まってしまいます。
そうして体温が下がり冷え性に繋がってしまうのです。
更には冷え性になると、新陳代謝も低下するため
- むくみやすい/太りやすい
- 疲労感
- 食欲不振
- 目の下のクマ
等の症状が日常化されてしまいます。
これらの事を踏まえると、汗をかかない事が良くない傾向だという事が分かりますね。
良い汗と悪い汗
「じゃあ、汗をいっぱいかけばいいんだよね」
「私、汗っかきだし大丈夫か」と思った方、ちょっと待って下さい!!
汗にも良い汗と悪い汗があります。当然ながら、この良い汗の方をかける必要があります。
では、良い汗と悪い汗の違いを詳しく説明していきます。
「汗」は通常「汗腺」から分泌されます。この汗腺の種類にはエクリン腺とアポクリン腺があります。
この二つの違いとしては、主に汗の質や汗が分泌される仕組みが異なります。
エクリン腺は全身に分布しており、主に体温を調整するための汗腺です。
エクリン腺から分泌される汗は無臭でサラサラしているのが特徴です。
反対にアポクリン腺は、脇の下や外陰部など限られた場所に存在しています。
アポクリン腺から分泌される汗にはニオイの原因となる脂質やタンパク質が多く含まれています。
上記でご説明したように、エクリン腺から分泌される汗は無臭でサラサラしています。この無臭でサラサラとした汗が良い汗です。
しかし、現代人はこのエクリン腺に問題を抱えていることが多く、良い汗を分泌しにくくなっていると言われています。
良い汗
まず、汗をかく原料は血液です。汗腺は血液の中から血しょうをくみ取り汗として分泌します。その際に汗腺が、汗から塩分やミネラルなどの必要な成分を体内に戻してくれます。ですので、分泌される汗はしっかりろ過されており、そのほとんどが水分です。
そのためサラっとしており嫌な臭いはほとんどないのが良い汗なのです。
また良い汗は、そのほとんどが水分であるため、皮膚表面で気化しやすく体温調節もスムーズに出来るのです。
更に良い汗をかくと皮膚が弱酸性に保たれ菌の繁殖が抑えられるので、汗をかいてから時間がたってもニオイ発生しにくいのもメリットです。
汗の臭いって、「周囲にバレていないかな…」など自分すら気になってしまうので、出来れば良い汗をかきたいものですよね。
悪い汗
反対に汗腺のろ過機能が働かないと、分泌される汗には塩分やミネラルが含まれたままなので、濃いベタベタとした汗になります。
これが悪い汗です。
悪い汗は皮膚表面に分泌されても、蒸発しにくいため体温調節もうまく出来ません。
また本来、体内に必要だったはずの塩分やミネラル分が汗と一緒に排出されてしまうので熱中症の危険性も高まります。
そして悪い汗には、ニオイのもとになる脂質や乳酸も含まれているため、気になる汗のニオイもよりきついものになります。
このように、同じエクリン腺から分泌される汗でも、生活習慣の乱れにより悪い汗の方をかいてしまう傾向があるのです。
この問題を解消し、良い汗を沢山かけるようにするには、うまく機能しなくなってしまった汗腺を適度に刺激して活発にする事が必要です。
そこで是非汗腺トレーニングを取り入れてみましょう。
おすすめ汗腺トレーニング
ここまでで、良い汗と悪い汗の違いは分かりましたね。
では、良い汗はどうやってかくのでしょうか?
ここからは、おすすめの汗腺トレーニングをご紹介します。
①手足高温浴
手と足は脳から遠い部位です。汗腺は脳から遠い場所に存在するものから退化しやすいので、そこをお湯の熱によって刺激する事によって機能しなくなってしまった汗腺を正常化します。
「暑熱順化」といって体を暑さに慣らす方法です。
具体的な方法は、
- 42~44くらいのお湯を湯舟に3分1程ためる。
- 足は膝から下、腕は肘から下をお湯につける。
- お湯に浸かる時間は10分~15分程。
- お湯につかる体勢は前かがみ。
もしやりにくければ、お湯の中にバスチェアを入れるとやりやすいと思います。
手足には毛細血管が多く、お湯であたたまった血液が全身にめぐるため、体の芯からあたためる事が可能です。
15分程浸かれば全身にしっとりと汗をかいてきますよ。
②微温半身浴
手足高温浴の後は、38度~39度くらいの微温でゆっくりと半身浴をします。
この微温半身浴では副交感神経が優位になるためリラックス効果得られるため、自律神経のバランスを整える事が出来ます。
- ①の手足高温浴が終わったら、みぞおちのラインまでお湯を足す。
- 入浴時間は10分~15分程。
- お湯に塩かお酢を大さじ2杯くらい入れて発汗を促す
ここで注意点なのですが、①と②は入浴で汗腺を刺激し発汗を促す汗腺トレーニングです。
お湯に浸かって発汗する事によって、体内の毒素が排出されるデトックス効果はあまり見込めませんのでご注意下さいね。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
さいごに
いかがでしたか?今回は汗をかく重要性と、汗腺トレーニングをご紹介しました。
あまり汗をかかない人も、逆に毎日汗ダラダラの人も「汗の質」には気をつけた方がよさそうですね。
汗は年中通して絶対にかくものなので、是非今回の記事を参考に「良い汗」をかいていきましょう!!
重度のアトピーの克服をきっかけに美容への興味・関心が強く、日々「体にいいもの」「美容にいいもの」を追い求め続けている。性格はまったり。怒ったことがない。趣味はサウナ。
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